デザイナーズマンション考

オーダーメイドのデザイナーズマンション
使い勝手の悪さなどのデメリットがあるデザイナーズマンションですが、そのイメージを払拭するフルオーダーのマンションも開発されるようになっています。

従来は、決められた枠でしかメニューを選べませんでしたが、オーダーメイドのマンションは、水廻りやコンセントの位置といった細かい部分まで、変更が可能なものがあります。

また、家族の構成によって間取りを変えたり、予算に応じて占有面積を減らしたり等自由度の高い選び方もできます。

もうひとつ部屋が欲しいが、同じ面積で部屋を増やすと各部屋が狭くなってしまうような場合でも、オーダーメイドのマンションであれば、融通の利く変更ができるのです。

人が住みやすいように作るのが住まいの基本、デザイナーズマンションでもこうした発想を実現する物件に、これから注目が集まるでしょう。

デザイナーズマンションに見られる工夫のひとつとして、周辺環境との融合した住宅作りが求められます。。

海岸近くには各部屋からその絶景のオーシャンビューを望むことができるようなデザイナーズマンションもあります。

また、交通量の多い地域では、車と人というふたつの視点にあわせて、遠くから見た場合と近くから見た場合を考え、構成や空間作りに配慮したマンションがあります。

多様化するライフスタイルや価値観に合わせて、周囲の環境との融合がこれからのデザイナーズマンションにもどんどん取り入れられていくことでしょう。

デザイナーズマンションは、設備面でも充実したラインナップで、豊かな生活を演出します。

例えばたくさんの洗い物に悩まされるという人には、食器乾燥機がキッチンに設置されているタイプの部屋とか、都会の水道水が気になる人には浄水器つきのタイプの部屋等があります。

デザイナーズマンションの種類も増えてきているので、自分の嗜好にあった設備を整えた住居を探してみましょう。
 

デザイナーズマンションは人気がありますが物件数が少なく、いつでもすぐに入居できるというわけにはいかないようです。

好きな建築家がプロデュースしたマンションに住みたい場合には、そこを管理する不動産会社に話を聞いてみることです。

気に入ったマンションの管理会社が、どこの不動産会社であるのかを調べる場合に、物件のエントランス付近にある掲示板などで、不動産会社名の名前を確認してみるのも方法です。

管理人が居れば直接聞くのもいいですし、近辺の不動産会社を当たってみるのもよいでしょう。

住みたい地域が決まっている場合は、実際にそのエリアに行ってみて思わぬ掘り出し物を見つけるかもしれません。

物件もエリアも決まってないという方は、インターネットでの検索がベストな方法といえます。

最近のマンションの検索システムは、エリアや家賃、間取りなど複数の条件に見合った物件を見つけることができ空室が出たら、メールで通知してくれる業者もいるので、チェックしてみるといいでしょう。

デザイナーズマンションを購入する場合には、その資産価値をきちんと把握しておきたいところです。

デザインは流行によって変化し、購入時には高額でも、何年後かに売却しようとすると、購入時の数分の1になったという報告例もあります。

内観だけでなく、外観やエントランス、共用部分の作り、仕上げの素材、カラーコーディネート等事前に確認しておき、10年後も20年後も変わらない多くの人に魅力的な物件を選ぶことが重要です。

見た目がスタイリッシュでも、あまりに奇抜なデザインだと売却時に痛い目を見ることになりかねません。デザインイクオール快適な暮らしというのが理想的なマンションといえるでしょうしそうしたデザインならば、デザイナーズマンションといえども価格も安定するはずです。